変数に値が入っているか確認する際に
isEmpty()を使用していたのですが、
値がnullの場合はぬるぽが発生してしまいます。
isEmpty()、nullチェックの両方を使用すると、
コードが長くなり、可読性が悪くなります。
その際に便利なクラスが
StringUtilsになります。
環境構築ができてない場合はこちら。
StringUtilsにて、使用頻度が高いメソッドについて説明します。
StringUtilsの使えるメソッド
StringUtils.isEmpty() と StringUtils.isNotEmpty()
まず最初に紹介するのはStringUtils.isEmpty()
です。
このメソッドは、与えられた文字列が空かどうかを判定するために使用されます。
null
もしくは空文字列(""
)である場合にtrue
を返します。
具体的には以下のように使います。
String str1 = "";
String str2 = "Hello";
String str3 = null;
System.out.println(StringUtils.isEmpty(str1)); // true
System.out.println(StringUtils.isEmpty(str2)); // false
System.out.println(StringUtils.isEmpty(str3)); // true
これに対して、文字列が空でない場合を判定するためにStringUtils.isNotEmpty()
を使用します。
これは、文字列がnull
ではなく、かつ空文字列でもない場合にtrue
を返します。
String str1 = "";
String str2 = "Hello";
String str3 = null;
System.out.println(StringUtils.isNotEmpty(str1)); // false
System.out.println(StringUtils.isNotEmpty(str2)); // true
System.out.println(StringUtils.isNotEmpty(str3)); // false
StringUtils.isNotEmpty()
を使用することで、特定の処理を行う前に文字列が適切な値を持っているかを簡単に確認できます。
StringUtils.isBlank() と StringUtils.isNotBlank()
次に紹介するのはStringUtils.isBlank()
です。
このメソッドは、isEmpty()
よりも一歩進んで、
空白文字(スペース、タブ、改行など)のみで構成される文字列も空と見なします。
nullや空文字列、空白文字列のいずれかである場合にtrue
を返します。
String str1 = " ";
String str2 = "Hello";
String str3 = null;
System.out.println(StringUtils.isBlank(str1)); // true
System.out.println(StringUtils.isBlank(str2)); // false
System.out.println(StringUtils.isBlank(str3)); // true
これに対して、文字列が空白文字だけでなく、
有効な文字を含んでいるかを判定するためにはStringUtils.isNotBlank()
を使用します。
これは、文字列がnull
ではなく、空でもなく、空白文字のみでもない場合にtrue
を返します。
String str1 = " ";
String str2 = "Hello";
String str3 = null;
System.out.println(StringUtils.isNotBlank(str1)); // false
System.out.println(StringUtils.isNotBlank(str2)); // true
System.out.println(StringUtils.isNotBlank(str3)); // false
StringUtils.isNotBlank()
を使用することで、入力フィールドのバリデーションや、
空白のみの文字列を避けるためのチェックを簡単に行えます。
これにより、ユーザーの誤入力や不正なデータを防ぐことができます。
StringUtils.equals()
最後に紹介するのはStringUtils.equals()
です。
このメソッドは、2つの文字列を安全に比較するために使用されます。
通常のString.equals()
メソッドとは異なり、StringUtils.equals()
はnullセーフです。
つまり、一方または両方の文字列がnullであっても、例外をスローせずに比較を行います。
String str1 = "Hello";
String str2 = "Hello";
String str3 = null;
String str4 = "World";
System.out.println(StringUtils.equals(str1, str2)); // true
System.out.println(StringUtils.equals(str1, str3)); // false
System.out.println(StringUtils.equals(str3, str4)); // false
System.out.println(StringUtils.equals(str3, null)); // true
まとめ
StringUtils.equals()
を使用することで、
nullチェックを個別に行うことなく、文字列の比較を簡潔に行うことができます。
これにより、コードがよりシンプルでエラーが発生しにくくなります。
これらのメソッドを使用することで、文字列操作がより効率的で直感的になります。
StringUtils
クラスは、Java開発者にとって強力なツールであり、
日常的な文字列処理の多くの場面で役立ちます。
ぜひ、これらのメソッドを活用して、コードの品質と生産性を向上させてください。
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