StringUtilsクラス、前後の空白を削除するメソッドについて、
StringUtilsのtrim、trimToEmpty、trimToNullメソッドについて3つ紹介します。
環境構築がまだの人はこちら。
StringUtils他の便利なメソッドはこちら。
メソッド解説
trimメソッド
trim
メソッドは文字列の先頭と末尾の空白を削除します。
JavaのString
クラスのtrim
メソッドと同様に動作しますが、
StringUtils.trim
はnull
チェックも行い、入力がnull
の場合はnull
を返します。
String str1 = " Hello World ";
String str2 = null;
String str3 = " ";
System.out.println(StringUtils.trim(str1)); // 出力: "Hello World"
System.out.println(StringUtils.trim(str2)); // 出力: null
System.out.println(StringUtils.trim(str3)); // 出力: ""
ここではstr3
は空白のみの文字列ですが、
trim
メソッドにより空白が削除され、結果として空文字列""
が返されます。
trimToEmptyメソッド
trimToEmpty
メソッドはtrim
と似ていますが、
異なる点は入力がnull
の場合に空文字列""
を返すことです。
このメソッドはnull
値を安全に処理したい場合に便利です。
String str1 = " Hello World ";
String str2 = null;
String str3 = " ";
System.out.println(StringUtils.trimToEmpty(str1)); // 出力: "Hello World"
System.out.println(StringUtils.trimToEmpty(str2)); // 出力: ""
System.out.println(StringUtils.trimToEmpty(str3)); // 出力: ""
str2
がnull
であってもtrimToEmpty
メソッドは空文字列を返すため、
null
ポインタ例外の心配がありません。
str3
も同様に空白のみの文字列であるため、空文字列""
が返されます。
trimToNullメソッド
trimToNull
メソッドは結果が空文字列になった場合にnull
を返すという点で異なります。
つまり、文字列が空白のみで構成されている場合やnull
である場合、
このメソッドはnull
を返します。
String str1 = " ";
String str2 = " Hello World ";
String str3 = null;
System.out.println(StringUtils.trimToNull(str1)); // 出力: null
System.out.println(StringUtils.trimToNull(str2)); // 出力: "Hello World"
System.out.println(StringUtils.trimToNull(str3)); // 出力: null
str1
のように空白のみの文字列に対してtrimToNull
メソッドを使用すると、
空白が削除されて空文字列となり、結果としてnull
が返されます。
まとめ
StringUtils
のtrim
、trimToEmpty
、およびtrimToNull
メソッドは、
それぞれ異なる状況での文字列の空白処理に適しています。
trim
は基本的な空白の削除、trimToEmpty
はnull
を空文字列として扱う際に便利です。
そして、trimToNull
は空白だけの文字列をnull
として処理する際に役立ちます。
これらのメソッドを使い分けることで、コードの可読性と信頼性を向上させることができます。
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